わが家は最近、Parisでの滞在にアパルトマン(アパート)を使っています。理由は3つあります。1つはParisに住んでいる気分が味わえること、2つめはホテルに比べて部屋が広くかつ料金がリーズナブルなこと、そして最後は調理器具が揃っているため、街中で惣菜などを買ってきたり日本からパックごはんを持参してお部屋で食事が楽しめることです。ここでは今まで利用した 4軒のアパルトマンを紹介したいと思います。

 
パリ生活社の7区ボスケのアパルトマン


  空港からRERで市内に入り、午後6時頃、アパルトマンに到着しました。
 


  外にはパリ生活社の担当者が待っていてくれました。実は荷物1個無料持ち上げサービスがあるんです(笑)。


 ここがわが家の1週間のパリでの家になります。
 

アパルトマン到着
 

  物件の総面積は22u(約14畳)と決して広くはありません。ベッドは写真のダブルソファーベッドと折りたたみ式シングル用マットで眠ります。

クリックしてね!

 しかし、この窓から見えるエッフェル塔は、このアパルトマンの最大の魅力です。写真をクリックしてね♪

ここは最上階ですが、さらに屋根裏に上がれる階段もあります。ただし、今回は使用不可でした。


 これが屋根裏部屋に上がる階段。実はこの上が大家さんの寝室になっているのだそうです。


 室内照明。高輝度電球ですので、夜間室内はかなり明るかったです。
 


 さっそくパソコンをセットして、ネット接続状態をチェック。


 これがケーブルTVチューナーとインターネット用モデム。


 棚の上段も大家さんの荷物が入っているそうで、今回は紙が貼ってありました。


  キッチンです。流し台にビルトイン型電気コンロがあり、その下に電子レンジが入っていました。こちらにも窓があり、風通しもよさそうです。


 冷蔵庫です。300リットルくらいの大きさでしょうか。上部の扉が冷蔵庫で、下部の引き出しが冷凍庫でした。


 洗面とトイレ、それにシャワー室です。シャワー室はかなり狭いです。
 



 洗濯機です。容量は4キロですから、やや小さめ。フランス製の洗濯機は、洗いから脱水まで1時間半かかるんですよ〜。


 

  これが給湯タンク。中央の丸いところにヒーターがあるのでしょう。このタンクのお湯を使ってしまうと、一時的に湯が出なくなるわけです。

 今回利用するのは、パリ生活社の短期貸しアパルトマン「ボスケ」。名前の由来は、住所がボスケだからです。実はパリの住所は通り名+番地で構成されているので、通り名と住所名が同じなんですよ。

 アパルトマン前の歩道でパリ生活社の担当者と待ち合わせをしました。理由はこのアパルトマンにはエレベーターがないため、スーツケース1個無料上げサービスをしてもらえるからなのです。残り2個のスーツケースを私とマダムで持って上がりましたが、階段が急で狭く、途中階の踊り場もかなり狭いため本当に大変でした。

 室内に入って約30分ほど、パリ生活社の担当者から説明と注意事項を伺いました。そしていよいよここでの生活が始まります。スーツケースから持ってきたものを出して生活できるようにセットアップ。その後窓からエッフェル塔を眺めたり、インターネットの確認を行って一段落ついたところで、近くのスーパーにお買い物に出かけることにしました。




  アパルトマン前はボスケ通り。パリの住所はわかりやすいですね。
 




  今日はエコールミリテールにあるスーパー「SHOPI」に、明日の朝食や水を買いにきました。


 午後10時、待ちに待ったエッフェル塔フラッシュ初体験の瞬間(笑)。

スーパーへお買いもの    再び7階へ上がります    エッフェル塔のフラッシュ
 

 このあたりにはスーパーが何軒もありますし、マルシェ通りもあります。買い物する場所には、全く不自由しません。今日はその中のエコールミリテールにあるスーパー「SHOPI」に、明日の朝食や水を買いにきました。パリの物価も決して安くありませんが、それでもスーパーで食材を購入する分に関しては、まずまずのお値段ですね。

 午後10時、エッフェル塔のフラッシュが始まりました。事前情報では毎時0分から5分間フラッシュするとのこと。私は興奮しながらビデオと写真を撮りました。この瞬間、あーちゃんとマダムには申し訳なかったですが、このアパルトマンを選んでよかったと思いましたね。7階までスーツケースを持ち上げた苦労が吹っ飛んだ瞬間でした。

 その後も私は時差ぼけしながら、BBSに到着の報告を書き込んでいました。そして、次の午後11時のフラッシュのときはすでに空も暗くなっていて、本当にきれいなエッフェル塔を見ることができたのでした。


  瓦風の外壁になっている私たちの階。いかにも屋根裏部屋ってカンジ。


 さあ出発。朝の下り階段は気になりません(笑)。マウスポインタを乗せてね♪



 アパルトマンのごみ捨て場。パリのごみ分別は、可燃ごみかそれ以外で仕分けます。



  わが家が借りた部屋は最上階の7階(フランス式6階)ですが、まだ上に上がれるんですよ。


  ここが本当の屋根裏部屋用の廊下。天井は低いですし、壁は屋根の傾斜に合わせて傾いています。



 明り取り用の丸い窓。窓の外にはパリの建物の屋根たちが見えます。

 わが家が借りた物件は最上階の7階(フランス式6階)ですが、パリのアパルトマンの最上階は、当時屋敷に遣えているメイドさんたちの住み込み部屋として作られたんです。そのためこの階に上がるのには、裏口からしか行けない構造になっているんです。

 7階までの階段はかなり狭く、勾配も急。各階の踊り場も1平方メートルあればいいところで、そこにお屋敷エリアへ出入りする、現在は使われていない扉があります。当時はこの扉からお屋敷エリアに出入りしていたのでしょう。当然水まわりの設備もあとから室内の一部を潰す方法で設置してあるわけです。わが家が滞在した部屋にはシャワーとトイレがありましたが、7階共用廊下にはトイレがあり、他の部屋の人が用を足しにきていましたよ。

 そして、7階からはもう1階上がれる階段があるんです。これが7階室内からも上がれる本当の屋根裏部屋用の廊下で、天井は低いし、屋根に合わせて壁が傾斜しています。お屋敷時代に、この上下階を別々のメイドさんが使っていたのか、今と同じようにメゾネットのように使わせてもらえていたのかは不明です。屋根裏部屋用廊下には明かり取り用のかわいい丸窓があり、小さな窓からは、パリの屋根たちが見えます。当時メイドさんたちも、こうしてパリの屋根を見ていたんでしょうかね。


クリックしてね!

  にわか雨も上がって、西の空に雲の切れ間が出てきました。今日も午後10時のフラッシュと・・・写真をクリックしてね♪


クリックしてね!

 午後11時のフラッシュを見ました。今日はあーちゃんも眠い目をこすって見ていましたよ♪写真をクリックしてね♪


クリックしてね!

 そして、黄金に輝くエッフェル塔を見ながら、眠りにつくことにします。写真をクリックしてね♪
 

  エッフェル塔午後10時のフラッシュ    エッフェル塔午後11時のフラッシュ



 最終日、午後3時にアパルトマンに戻ってきました。とうとう終わってしまったと感じる瞬間。


 最終パッキングを終え、名残惜しいですが、お部屋をあとにします。



 近くのタクシーのりばで、タクシーに乗ります。ドライバーさんからの提案で、空港まで乗ることにしました。

出発のとき    タクシーで空港へ@    タクシーで空港へA

 最終日、午後3時にアパルトマンに戻ってきました。ちょっと早めに戻ったのは、やはりパッキングするのに余裕があったほうがいいからです。そして最後のパッキングを終え、午後4時過ぎにお部屋を出発。7階からスーツケースと免税品などの入ったバッグを持って下りるのは、想像以上に大変でした。正直、転げ落ちるかと思いましたよ(笑)。

 近くのタクシーのりばでタクシーがやってくるのを待ちました。数分後タクシーが到着。ドライバーに「オペラまで」というと、何やら説明しながら「空港まで40ユーロでどう?」って提案してきました。ここからオペラまで行っても10ユーロちょっとかかります。そこからのロワシーバス代を考えるとほとんど差がないので、空港までタクシーで行くことにしました。



パリ生活社の8区のアパルトマン

 アパルトマンのあるのは凱旋門のあるエトワール広場から放射線状に伸びる通りの1本「フリラン通り」です。
 


 フリラン通りは凱旋門に続いています。エトワール広場にはメトロやRER、バスなどの交通機関が密集していて、行動するのに実にすばらしい位置といえます。
 

 Parisを歩いているとこのような黒い重層な扉を見かけますよね。Parisのアパルトマンの多くは、この重い扉を入り、いったん中庭のようなところへ出てから建物のエントランスへ入るような構造が多いようです。

 パリではアパルトマンの出入口には番号式のキーが付いています。これを忘れると入れないんですよ。


 アパルトマンの多くはこのように中庭的な空間を持っています。お部屋が道路に面していないため実に静かな空間です。
 

アパルトマンの階段
 

 これがお部屋です。決して広くはありませんが、シングルベッドとダブルソファーベットがありました。
 ここのお部屋は土足厳禁なのです。珍しいですよね。でもその理由は夜中にわかりましたよ。ともかく床の剛性が悪く、上階の歩く音がまる聞こえでした。

    機能的な整理タンス。持って行った服をかけるのであればこれで十分です。
 


 リビングとは扉で隔てた構造のキッチン。このアパルトマンも電磁調理器でしたね。Parisには都市ガスがないのかな?
 ここは「電子レンジ」付き。電子レンジがあるかないかで大違いですよ。だって惣菜を買ってきても暖められるし、パックごはんの加熱もラクラクですから。

 ここが浴室です。ちゃんとバスタブがありますが、洗面所的なスペースはありません。

トイレも浴室とは別になっています。
 

 

アパルトマン到着    アパルトマンご紹介     朝食     アマルトマンのエレベーター
 

 今回の旅行を計画した時から、「今度のアパルトマン は絶対電子レンジ付き」と決めていました。「アジコ」の物件にはほとんどこの電子レンジがないため、別の管理会社を探しました。

 そこで目に止まったのが今回利用した「パリ生活社」でした。ここは実に料金が安いんです。今回利用したアパルトマンも1泊あたり9,000円。あとはシーツ代と追加布団代がかかりましたがそれでも1泊あたり11,000円でしたっけ。ホテルと比べるとまさに格安なんです。

 パリ生活社にはここ以外にも格安物件が豊富。どこもそれほど広くはないものの、滞在するのに不満があるほどではありません。料金システム的には到着日や出発日に時間指定があるためアジコの物件ほど自由にはなりませんね。わが家も最終日は少し早く部屋を出なくてはならず、3時間ほどスーツケースを持 って時間つぶしをしました。



アジコ・インターナショナルの4区のアパルトマン
 

 ここはアジコ・インターナショナルが管理する4区のアパルトマン。バスティーユから南に500mほど来たところにあり、大通りから1本入ったところにあるため静かでした。
 近くには「フランプリ」というスーパーをはじめ、パン屋などの生活必需品を入手できる店がそろっていました。また木曜と日曜日にはバスティーユで朝市が行われ、食材の買出しをするのも楽しいんです。

 エレベーターを降りると真っ暗な廊下があって、スイッチを押すと一定時間だけ点灯するんです。

アパルトマンのお部屋    アパルトマンの朝    今夜のディナー


 ここは実は「02るるぶ」でも紹介されたお部屋で、お部屋の中は「るるぶ」の写真のとおり。ライトオーク調のフローリングと壁材が、パリには似つかわしくないカンジでした。

 

 リビングの折り戸を開けると現れる「キッチン」。ここもレンジはガスではなく、電気コンロでした。
 ここで残念だったのは「電子レンジ」がなかったこと。日本から持っていった「サトウのごはん」も湯銭しなくれはならず、あまりおいしく温められませんでした。

 かなりゆったりとした洗面所とバスタブ。日本人のようにバスタブはお湯をはって暖まることはしないので、バスタブは洗い場ですね。

 これがアパルトマンの窓からの眺め。鳥のさえずりがすごいです。


 お部屋をお掃除します。この掃除機ですが、スイッチを切ると吸い込んだゴミが落ちてきてしまいました。

フランスの洗濯機

 アパルトマンから一番近いパン屋さん。バゲットを片手に歩くと、まさにパリ生活気分!

  今回のアパルトマンを選んだ決め手は、以前利用したことがあって信頼できる「アジコ」の物件だったことです。それとここがパリであまりないシングルベッド×3だったことです。
 アジコの物件の料金は比較的高め。しかし、出発日もチェックアウトの時間を指定しないし、お部屋の掃除は各自すれば請求されないなど好感の持てるシステムを取られていますね。

 このアパルトマンには1階に管理人室があり、共用スペースの清掃やゴミの整理などは非常に行き届いていました。このアパルトマンに唯一不満があるとすれば、建物もお部屋の内装もParisっぽくないことでしょうか(笑)。



アジコ・インターナショナルの6区のアパルトマン
 

 サンジェルマン大通りから少し南に歩いたところにあるアジコ・インターナショナルの6区のアパルトマン。このドアを開けて階段を昇った2階にありました。1階はイタリアン・レストランで 、アパルトマンのある通りは「ギザルド通り」でした。

 このアパルトマンは55uの 2DKで、1ダブルベッド&1ソファーベッドとかなりゆったりしていました。

 ガスコンロはなく、すべて電磁調理器。なべやフライパン、食器などはすべてそろっていました。ただし電子レンジはありませんでした。

 ここがダブルベッドのある寝室。このほかにさきほどのリビングにソファーベッドがありましたので、寝るスペースとしては十分でしたね。

 このアパルトマンを選んだ理由はやはり「サンジェルマン・デ・プレ」にあったことですね。すぐ近くに「マルシェ・サンジェルマン」がありましたし、サンジェルマン・デ・プレの交差点には「モノプリ」が、また大通りの北側には「ビュッシィ市場がありまして、お買い物には全く困りませんでした。

 このアパルトマンですが、残念ながら私たちが利用してからしばらくしてアジコさんは手放してしまいました。理由は配管などの設備が老朽化していたためだそうです。

 実は私たちもちょっとしたトラブルに巻き込まれました。このアパルトマンにはバスタブがなくシャワーのみなのですが、滞在して何日目か忘れましたがわが家がシャワーを使っていると、ドアを叩く音がするんです。

 恐る恐るドアを開けてみると、下階のレストランの従業員たちなんです。ことばがわからないながらも話を聞いていると、下階に水が漏れたようなんです。わたしたちに賠償しろというようなことを言っていましたが、翌日アジコさんが話をつけてくれまして事なきをえました。
 このようにパリのアパルトマンの多くは建物がかなり老朽化していて生活上のトラブルはしばしば起きているようです。



アパルトマン的生活ご紹介


 マルシェで買ってきたものたち。フォアグラのパテやチキンの丸焼きなど、アパルトマンでの生活ならではの楽しさですよ。
 こんなにたくさん買っても、レストランで食べる1人分よりも安いんですよ。


 まずは何といってもお食事が自由にできることでしょう。パスタやワイン、ビーフ・ストロガノフや生ハムを買ってきてあとはテーブルに並べるだけ。
 いかがですか、レストランで食べる食事もいいですが、好きな食材を好きなだけ買ってきて食べる、楽しいですよ。


 これは私の大好物「ブダン」。ブダンとはブタの腸の中にブタの血と野菜を詰めて煮込んだものです。とてもおいしいのですよ。
 でも、マダムもあーちゃんも食べようとはしません。どうもカタチがウ○チに似ているかららしい(笑)。

マルシェで買ってきたものたち      最後の夜のお別れディナー


  朝食はスーパーで買ってきたパン・オ・ショコラ など。コーヒーを入れればりっぱなコンチネンタル・ブレックファストです。

朝食


  今日の夕食は予定を変更して、近くのスーパーでレトルトを買ってきました。


  この「ソーセージとビーンズの煮込み」はかなりおいしかったです。


 「ペンネのカルボナーラ」。フランスのパスタはやわらかめなんです。

アパルトマンで夕ごはん
 

  いかかでしたでしょうか。パリのプチホテルに滞在するのも実にパリっぽくていいものがあります。しかし、アパルトマンに泊まってパリ市民の生活を垣間見るのも楽しいですよ。
 
 このように普通のアパートの1室を使って貸しているため、両隣や上下階はまさにパリジャン&パリジェンヌたちの生活の場。ハワイのコンドミニアムとは違いパリの生活感が味わえますよ。

パリ生活社のHP

horizontal rule