ホーガン・ウイングス B747LCFドリームリフター (ランディングギア、スタンドつき)

 
 今回ご紹介するのは、ホーガン・ウイングス製のB747LCFドリームリフターです。飛行機マニアのみなさまには今さら紹介するまでもない、世界各国のパートナー企業が生産したB787ドリームライナーの主要パーツを、アメリカ・ボーイング社の工場に運搬するために改造されたスペシャル・フレイターです。

 スケールモデルでも、拡幅された胴体などがリアルに再現されていますが、今まで保有してきたホーガン・ウイングス製のB747-400と比較すると、ところどころに「?」と思う部分があります。

 まず、主翼がB787の飛行姿勢のように、先端に行くに従い、反りあがっていること。それから、主翼付け根のフェアリング部分が、ベース機であるB747-400とは違う成形がされ、やや大きくなっていること。それと何より不思議なのが、胴体に塗装がされておらず、プラスチックの「地」のままであることです。

 プラモデルでもボディには塗装するのが通常なのに、なぜ完成キットに塗装を施さなかったのか、私にはどうしても理解できないのです。

 

ホーガン・ウイングス製のB747LCF(Large Cargo Freighter)「ドリームリフター」です。
イメージは実機さながらですが、やはり無塗装というのが・・・。

 機首部分です。コクピットを含むL1ドアより前は、B747-400の原形をとどめています。

 このアングルから見ると、拡張された胴体との段差がよくわかります。

 B747LCFはエアチャイナなどで活躍した旅客機からの改造機ですが、エンジンは全機P&W社のPW4056です。

 エバーライズと違い、ホーガンにはPW4056の「型」がありますので、些細なことですがリアル感が増します。

真正面からのアングル。あえて主翼にピントを合わせてみました。
ホーガンはなぜ主翼を上に反らせたモデルにしたのでしょうね。

  ポートサイド前方からのアングルです。何とも不細工なデザインですね。エアバス社のスーパーグッピーのほうがいいかも。

  垂直尾翼です。この写真部分が開閉する部分です。残念ながら、モデルではヒンジ部分は一体成型されています。

ポートサイド斜め後方から。
このモデルのレジは「N780BA」ですので、エアチャイナから来た2号機ですね。

ポートサイド真横から。
以前テレビ番組で「ツチノコ」と紹介していました。

真上からのアングルです。
ウイングレットがない分、B744よりもウイングスパンが短いです。

真後ろからのアングル。
とても空力の悪そうな断面形状ですね。

 前輪部分。ギア格納蓋の文字が小さすぎて読めません。実機もこんなに小さいのでしょうか?
 

 スケールモデルの欠点ともいえる、主翼付け根のフェアリング形状部分。ボディが無塗装なため、色の差も気になります。

B787ドリームライナーとの2ショット。
こうして2機を並べて見ると、B787って意外に大きいのです。

 パッケージです。ホーガン伝統の細長ではなく、エバーライズのような長方形タイプになっています。
 

 裏面にはB747LCFのスペックが印刷されています。ボディが太いため、従前のパッケージには入らないのでしょうか?

パッケージの中はこんなカンジです。
従前のものはボディの下側に主翼などを格納してありましたが、
このパッケージではすべて平面になっています。

 このモデルはヤフオクではなく、渋谷模型のネットショップで購入しました。一度絶版になっていたのですが、ホーガンが再生産したことがわかったので、速攻で購入しました。購入価格は定価の20%OFFでしたので、おそらくヤフオクの新品よりもお値打ちだったと思います。

 B747ドリームリフターは、日本ではセントレアにしか飛来しないレアな飛行機なので、前から私のコレクションに入れたいと思っていました。購入しての感想は今まで記載したとおりで、やはり「無塗装」というのが細大の汚点です。なぜこのモデルだけ塗装しなかったのか、ホーガンさんに聞いてみたいです。

ボディ成形の正確さ:7、細部の再現性:6、デカールの精密さ:7・・・総合:7

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