ホーガン・ウイングス JAL B787-8 (ランディングギア、スタンドつき)

 
 次に私が狙ったのはANAのB787ドリームライナーでした。しかし、ANAの1号機であるJA801Aは特別塗装機になったこともあって、全日空商事のモデルは即完売。それでもヤフオクには出品されていましたが、定価を大幅に上回る高額で取引されていたのであきらめることにしました。

 そこで私はまだデリバリーされていないエアラインのB787を入手することにしたのです。当初狙っていたのはカンタスのB787-9でしたが、こちらも私の希望落札価格を大きく上回ってしまいました。そんなとき目についたのがこのJALのアークカラーのB787-8だったのです。

 この時点ですでにJALはカラーリングを鶴丸に変更することを発表していたので、このカラーリングが「幻」になることはわかっていました。でも、もしかしたらボーイングの工場からデリバリーされてくるときくらいは、このアークカラーで飛んでこないかなと密かに期待していました。

 結果はみなさんご存じのとおりです。デリバリー直前にボーイング社の工場内で鶴丸に塗り替えられてしまい、まさに「幻」のアークカラーになってしまいました。


JALのB787-8「幻のアークカラー塗装機モデル」です。

実在しないカラーリングの商品が市場に出回ってしまったのは、
これがホーガンという外国製の飛行機モデルだったからでしょうか。
これが日本のハセガワだったら、販売中止にしたのではないかと思います。

 先頭部分です。このロゴのB787を見てみたかったですね。きっと現行カラーよりカッコよかったと思います。

 ホーガンのギア格納カバーにはちゃんとレジが印刷されているのですが、こいつにはありませんでした。

 エンジンです。ほかのモデルと同様にファンブレードが回転します。

 お気づきかもしれませんが、エンジンのカバーの白が胴体の白よりも真っ白なのです。

ポートサイド後方からのアングル。赤い垂直尾翼がカッコいいですね。
私は現行の鶴丸しかない垂直尾翼デザインが好きになれません。

 B787のスケールモデルにはひとつ大きな問題があります。それはB787の主翼の形状が、飛行姿勢と地上姿勢で大きく異なることです。

  このモデルは飛行姿勢で作られているため、ギアを付けて地上状態にすると、主翼が上に反り上がって、実におかしく見えます。

 ポートサイド斜め前方からのアングルです。やはり主翼の反り上がり過ぎが気になります。実際こんなに反るのでしょうか?

 B787の機首部はB777などと比べると、やや先端が胴体中心から下にあることがわかります。スケールモデルではレドームは再現されていません。

 いいですね・・・私はアークカラーが好きでした。この前の鶴丸も好きでしたよ。今のが最悪だと思っています。何が違うか・・・胴体の英字ロゴが大きすぎることかな?

 JA851Jというレジは実際にはデリバリーされていませんが、おそらくモデル制作当時にはこのレジが予約してあったのでしょう。

ポートサイドの真横アングルです。この高さから見ると、主翼の跳ね上がり方は異常ですね。

真上からのアングルです。胴体と比べると、主翼の大きさが際立っています。
B787は長胴型の「-9」がまもなく製造開始しますが、
これだけの主翼を持っていれば、さらなるストレッチが可能でしょうね。
先日もボーイング社から「-10X」の開発を開始するというニュースが流れていました。
 
もう1点、主翼もエンジンカバー同様、胴体よりもかなり真っ白なのです。
実際はどうだったのでしょう?

今回は新品未開封品でしたので、箱もとてもきれいでした。
今回の落札額は送料別で3600円。お値打ちだったと思います。

ホーガン製のスケールモデルは主翼や尾翼類を胴体に差し込むスナップキットなので、
ディスプレイしない際の収納にはとても便利です。
写真には写っていませんが、このほかにスタンドとギアが付属します。

 このモデルはANAのドリームライナーの代わりに入手したようなものでしたし、何せ主翼が飛行姿勢なので、地上姿勢で飾るのが好きな私には向いていませんでした。正直言うと、主翼の形状が地上姿勢と飛行姿勢でここまで違いがあるとは思っていませんでした。

 そんなこんなでこのあと晴れて全日空商事のJA802Aをゲットすることができたため、こちらはお払い箱になってしまいました。幻のアークカラーのドリームライナーですので、本当は室内に飾っておいてあげたほうがよかったのでしょうね。ちょっとかわいそうなスケールモデルです。

ボディ成形の正確さ:9、細部の再現性:8、デカールの精密さ:8・・・総合:8.5

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